最新版国内PL訴訟一覧(181031)
1995年7月1日に日本でPL法が施行されて、今年で23年となります。PL訴訟の件数は微量ながら、徐々に増加してきている状況であり、今年も、国内で起こったPL訴訟の情報を収集し、「最新版国内PL訴訟一覧」としてお届けします。
今回のPL訴訟一覧には、新たに約20件の判例が一覧に追加となり、集団訴訟を除くと約300件の判例一覧となりました。新たに判明した古い情報も含まれていますが、請求棄却や和解に決着する案件が多く、日本においては原告(消費者)請求が認められるハードルは比較的高いように感じられます。
また賠償額は、多くの場合において一原告あたり数百~数千万円にとどまり、1億円以上の賠償金を原告が得るケースは少なくなっています。日本においては、被害者が「事実を知りたい」「誠意をもって謝罪してほしい」という目的、強い思いから訴訟が提起されるケースも多く、単に賠償金を得るための手段としてはあまり訴訟を行わない風潮にあることも一因と考えます。
過去から積みあがってきたPL判例は、PL法施行以降の日本における「製造物責任」の歴史だけでなく、今後の動向・変化を読むためにも大きな一助となると考えます。本資料が貴社のリスクマネジメントにお役に立てば幸いです。
*キーワード:製造物責任、PL、判例、訴訟、一覧
*地域:日本、国内