韓国の製品安全基本法が成立(110113)
2002年7月1日に韓国でPL法が施行されると、2003年の韓国国内のリコール件数は、前年の74件から135件へと倍増しました。内訳をみると、自動車関連のリコールが大半を占めており、リコール増加の理由は「PL法を恐れたから」と伝えられています。その後も韓国の国内リコールは継続的に発生し、最近では2010年9月にはサムソン社製の冷蔵庫21万台が、絶縁不良が原因でリコールされています。これらの韓国国内リコールは、米国や日本でのリコールが発端になることも多く、韓国においてリコール制度の強化が求められていました。そこで登場したのが今回紹介する2011年2月5日から施行される『製品安全基本法』です。
本号では、当社による『製品安全基本法』の全文試訳と解説を付けました。また、韓国におけるPL事情やPL判例も併せて紹介致します。本号の目次は下記の通りです。本号が、貴社のリスク・マネジメントにお役に立てば幸いです。
目次
I.韓国の製品安全基本法の骨子
1.対象製品
2.製品安全基本法の特徴
II.PL法施行後の韓国PL事情
1.PL訴訟件数
2.PL訴訟件数の推移動向
3.裁判外の紛争処理機関の利用状況
4.製品分野別のPLクレーム発生状況
5.韓国における高額PL判決例
6.韓国におけるその他のPL判決例
III.韓国製品安全基本法の条文
1.韓国製品安全基本法の試訳
2.韓国製品安全基本法の原文
上記は、SOMPOリスクマネジメント社で配信している『PL調査レポート』のタイトルと概要です。