メキシコのPL事情――PL法理、裁判制度、PLリコールの紹介(180220)
メキシコは、1994年に北米自由貿易協定(NAFTA)を発効させて以降、46カ国とFTAを締結し、近年、中南米主要国の中において、安定した経済発展を遂げてきました。日本とも伝統的に友好関係にあり、近年の日本企業のメキシコへの進出の状況には目覚ましいものがあります。とりわけ自動車関連産業を中心とする製造業の企業が北米および中南米ビジネスの拠点とすべくメキシコに多数進出しています。また、日本からメキシコへの輸出も、財務省貿易統計によれば順調に推移しています。
しかし、メキシコは2017年1月の米国トランプ大統領の就任に伴う北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しや、在米不法移民の強制送還等の移民問題で大きく揺れ、メキシコに進出した日本の自動車メーカーも対応を迫られました。このような状況の中ですが、メキシコの低賃金などコスト面での優位性や、北米市場との近さなど、日本企業にとってメキシコの製造・輸出拠点としての重要性は変わらないようです。また、耐久消費財であるカラーテレビや冷蔵庫は、それぞれ95.4%、83.2%(2015年時点)と、ほとんどの世帯に普及しており、中間所得層の伸びも報じられるメキシコは消費市場としても期待できそうです。
そこで今回は、メキシコのPL法理、裁判制度、PLリコールといったPL事情を紹介します。本資料が貴社のリスクマネジメントにお役に立てば幸いです。
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*地域:メキシコ、ラテンアメリカ