幼児用自転車のPL判例(国内PL)(050203)
今回紹介する幼児用自転車は、そのペダルの取付に不備があり、結果的に自転車のユーザーである幼児が負傷し、自転車メーカーのPL上の責任が追及された事案です。自転車は、工場段階では、大まかな構成部品に分けて出荷し、販売店段階で部品を組み立てるという製品です。自転車メーカーは、製品の設計・製造に何ら欠陥が無かったにも係わらず、販売店への警告不備があったとしてPL法上の賠償責任が課されています。現地組立業者向けに、メーカーによって作成される「組立・据付マニュアル(ビルダーズガイド)」のPL対策が重要であることを、この事例は物語っています。