PL事故対応ハンドブック(210730)
我が国の製造物責任法(PL法)で大事になってくるのは、事前策である製造物責任予防策をしっかり行うことであり、多くの製造業者様においては、欠陥のない製品を製造する努力が日々行われています。一方で、製品事故が発生してしまった時の対策はどうでしょうか。製品事故は通常頻発して発生する事象ではなく、仮に企業内に製品事故発生対応マニュアルがあったとしても、そのマニュアルを『開いたこともない』という可能性も高いと思われます。
今回各製造業などの事業者様にて、自社の製品事故対応マニュアルの見直しや、改定を行っていただくことを目的とし、過去に当社(旧NKSJリスクマネジメント株式会社)にて発行した『罹災対応ハンドブック-製造物責任(PL)編-』のリバイスを行い、掲載することといたしました。
特に本稿では、PLP(もしくは製品安全対策)に関する市販書籍ではなかなか扱われていない、「PLクレーム」が発生した場合の対処方法や、保険処理の進め方等を記しており、事故対応と解決の手引きとして役立てていただけることと期待します。
説明の構成上、基本的には完成品メーカーの事例を念頭に置いておりますが、部品メーカーの方々にもご参考いただける内容になっております。
インターネットやSNSの普及に伴い、刻々と変わりゆく社会情勢に対し、本稿を参照していただき、貴社におけるクレーム対策、PL対策の見直しにつながる機会にしていただければ幸いです。
* キーワード:製造物責任法、PL、PL訴訟、訴訟、PLD、PLP、生産物賠償責任保険、賠償
* 地域:日本