国内における各種製品の最新リコール統計(220228)
近年「リコールリスクが高まっている」というような報道や記事を見かけることがあります。これは、自動車や日用品、電化製品などで、社会問題となるようなリコール事案がいくつか発生しており、また、ネット上の記事に「○○自動車の△△車種100万台以上のリコール」のような記事がセンセーショナルに出て、一つのリコールの規模も大きくなっている印象があるからと考えられます。その背景には、消費者の安全性に対する意識が高まり、報道機関や行政も製品安全やリコールに対しての動きに一層力を注ぐようになってきたからと言えます。
一方で国内のリコールの実態について確認すると、各種製品群によって管轄している省庁が分かれているために、リコール情報の公表や集計などが異なる形式で行われています。そのため、製品群を横並びに確認することが出来ず、相対的にどのような製品にどのようなリコールリスクが高いかを簡単に把握できないのが実情です。
PL・リコールクラブでは2016年にNo.235「国内における各種製品のリコール事情」にて国内の各製品におけるリコール統計情報を示しました。本号では、そこから6年後に当たる現在の国内における製品リコールリスクの実態を概括的に把握するために、各省庁が対象製品群ごとに公表・集計しているリコール情報を集約し、製品群のリコールを横並びで比較しました。また、製品群ごとのリコール発生状況の特徴や実態も俯瞰を試みました。本資料が貴社および一般消費者の立場からも、PL・リコール対策やリスクマネジメントにお役に立てば幸いです。
* キーワード:リコール、医療機器、医薬品、食品、消費者用製品、自動車、統計
* 地域:日本