2021年食中毒統計――食中毒の現状と傾向(220525)

食品は一般消費者にとって、最も身近で必要不可欠な製品の1つであり、日々大量生産と消費が行われています。しかし、食品には「人が口にする」「消費されるまでの時間が短い」「基本的には保存期間が短い」など、一般の工業製品とは異なる特徴もあるため、万が一、食中毒など食品にまつわる製品事故が発生した場合、被害が拡大しやすい製品群といえます。

2021年は、1996年以降で最も食中毒の発生件数、および被害者数が少ない年となりました。しかし全体の分析結果より、2020年同様、この減少傾向は新型コロナウィルスの影響が強く出ていると考えられます。新型コロナによって、外出機会が減り、外食する頻度や人との接触機会が減ったこと、および消毒行動の増加があったことが想定要因となります。このため、新型コロナが落ち着き、行動抑制が緩和されてきた際には、また増加に転じる可能性が想定されます。

また2021年も、2,000人を超える被害者が出ている集団感染事案が2件、食中毒による死亡者数も2名出ています。これは例年の傾向と同様です。発生件数が少なくなったとはいえ、企業による食品の安全対策はまだまだ必要な状況です。

今回のPL調査レポートでは、厚生労働省が発表している食中毒統計資料に基づき、2021年に日本で発生した食中毒の状況をまとめました。食中毒の現状とリスクを把握するという点で、本資料が貴社のリスクマネジメントにお役に立てば幸いです。

* キーワード:製造物責任、PL、リコール、食中毒、食品
* 地域:国内

上記は、SOMPOリスクマネジメント社で配信している『PL調査レポート』のタイトルと概要です。