オーストラリアPL事情(220829)
オーストラリアは、インド洋と太平洋に囲まれた南半島の国であり、日本との貿易も盛んな国と言えます。財務省の統計にある貿易相手国ランキングを見ると、輸出入総額でオーストラリアは、ここ数年5位前後の位置にある国となっています。特にオーストラリアは資源大国であり、特にエネルギー・鉱物資源に関しては、最大の供給国でもあります。また輸出先という視点で見ても、1兆円以上の取引があり、日本にとって重要な貿易相手国となっています。
また2022年4月には、日本のカーメーカーがオーストラリアで集団訴訟を提起され、非常に高額な金額で和解が承認されたというニュースが流れています。このため、PLという観点でも実態を把握しておく必要があると考えられます。
これまでこのPL・リコールクラブでは様々な国のPL事情について情報提供を行ってきましたが、オーストラリアについては目立った動きが無かったため1度も提供していませんでした。そこで本稿では、オーストラリアのPL法理や、実際に起こっているPL訴訟事例を調査し、そのポイントを解説することとします。本資料が貴社のPL・リコール対策やリスクマネジメントにお役に立てば幸いです。
* キーワード:製造物責任、PL、オーストラリア、法律、事例
* 地域:オーストラリア