欧州議会および理事会による機械製品に関する規則案(230331)

現在運用されている『欧州議会および理事会の指令2006/42/EC(通称機械指令:machinery directive)』は、対象とする機械製品のEU域内での自由な流通と、使用者や、関係する人に対し、高いレベルでの保護を保証するものです。

しかし、本指令が制定された2000年代に対し、現在機械機器に備わる性能や、デジタル化の影響により、内容の見直しが求められていました。

また、現在の欧州委員会の1つの目標として、規制環境の簡素化があげられ、EU全体での統一的な法規制の調和が求められています。

そこで、機械製品に対する高水準の安全性をEU全体で確立し、加盟国における個別法令への準拠を行うための制限的な義務を課すことを認めないこととするため、機械指令から規則(machinery regulation)への変更が提案されました。

本機械規則の制定により、EU市場に上市された機械製品が、EU域内市場の機能を保証しつつ、人の健康及び安全、並びに必要に応じ家畜や財産、環境に対して高度の保護を提供することを確保することを目指しています。

本稿では機械規則案、およびこの附属書に対する試訳を行い、変更点のポイントを示したいと思います。本資料が貴社のPL・リコール対策やリスクマネジメントにお役に立てば幸いです。

* キーワード:EU、欧州、製造物責任、機械、機械指令、機械規則、PL、AI、サイバーセキュリティ、取扱説明書
* 地域:欧州

上記は、SOMPOリスクマネジメント社で配信している『PL調査レポート』のタイトルと概要です。