自動車部品・部材メーカーのリコールリスク(詳細版)(20231130)
2023年11月6日、当社の「損保ジャパンRMレポート」として、「自動車部品・部材メーカーのリコールリスク ~電動化・自動化など最新の動向を踏まえて~」というテーマでRMレポートを発行しました。本稿は、このRMレポートの内容をさらに深堀した詳細版として、「中国や欧州のリコール動向」や「電気自動車(以下 EV)のリコール事例」等を追加し、PL・リコールクラブ用に特別に編集したものです。
昨今の自動車業界では、先進的な技術と高い安全性が要求されており、国内外でEVや自動運転技術の普及が進められています。これに伴って、自動車関連の部品・部材に要求される性能や機能も変化し、また技術の高度化によって、ソフトウェアも複雑化している状況にあります。これらの状況から、リコールリスクは、自動車メーカーだけではなく部品・部材メーカーにおいても軽視できないものと考えます。
自動車の部品・部材、ソフトウェアなどに不具合があった場合、多くは最終製品である自動車のリコールとして公表されます。そこで、本稿では部品・部材メーカーのリコールリスクについて言及する前に、国内、米国、中国、欧州の自動車のリコール動向について紹介しています。
国内外のリコール動向から、自動車のリコール件数や台数は今後増加していく可能性があると推測されます。本稿では、近年見られるようになったソーシャルメディアやIoT技術などの要因に着目し、リコール増加の背景や原因について解説します。また、それに対するリコール対策についても紹介しており、これらは自動車の部品・部材メーカーだけではなく、製造業に係るメーカーにおいても重要なポイントであると考えます。
本資料が貴社のPL対策やリスクマネジメントに、少しでもお役に立てれば幸いです。
* キーワード:リコール、リコールリスク、自動車、部品・部材メーカー、電動化、自動化
* 地域:国内