2023年食中毒統計――食中毒の現状と傾向(240528)

食品は一般消費者にとって、最も身近で必要不可欠な製品の1つであり、日々大量生産と消費が行われています。しかし、食品には「人が口にする」「消費されるまでの時間が短い」「基本的に保存期間が短い」など、一般の工業製品とは異なる特徴もあるため、万が一、食中毒など食品にまつわる製品事故が発生した場合、被害が拡大しやすい製品群と言えます。

2023年は食中毒患者数が3年ぶりに増加しました。全体の分析結果より、2020年から続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響に伴う行動規制が2023年に緩和されたことが大きく影響していると考えられます。件数・患者数ともにコロナ禍以前の水準まで戻ることはありませんでしたが、行動規制の緩和は食中毒件数に少なからず影響を与えたと考えられます。円安による海外渡航者の増加や国内旅行者の増加などにより、今後も件数・患者数が増加する可能性があるため、注視していく必要があります。

また2023年は、1,000人を超えるような集団感染事例はありませんでしたが、食中毒による死亡者が4名出ており、2022年に続き高い水準となっています。

今回のPL調査レポートでは、厚生労働省が発表している食中毒統計資料に基づき、2023年に日本で発生した食中毒の状況をまとめました。食中毒の現状とリスクを把握するという点で、本資料が貴社のリスクマネジメントにお役に立てば幸いです。

* キーワード:製造物責任、PL、リコール、食中毒、食品
* 地域:国内

上記は、SOMPOリスクマネジメント社で配信している『PL調査レポート』のタイトルと概要です。