シンガポールにおける消費者用製品のリコール事情（250425）

シンガポールは、日本にとって重要な輸出先の一つです。2024年の財務省貿易統計データによれば、日本からシンガポールへの輸出額は3兆円を超え、前年比でも増加傾向にあります。 

 

また、シンガポールはASEAN諸国への「ゲートウェイ（玄関口）」と「ハブ（中継・拠点）」の両面の役割を果たしており、周辺国や地域への輸出拠点としての高いポテンシャルを有しています。さらに2024年には、世界競争力ランキング1位を獲得しており、今後の更なる発展が期待される国です。

 

これらの要因から、シンガポールは日本にとって輸出額が増加傾向にある重要な取引先であり、今後もその位置づけは一層高まると考えられます。

 

東南アジアでは、製品安全や製品リコールなどに関する意識が、先進諸国と比較してまだ十分に醸成されているとは言えません。一方でシンガポールは、他の東南アジア諸国と比較すると、製品リコールに対する制度運用が進んでいると考えられています。

 

そこで本稿では、シンガポールにおけるリコール法理や消費者製品のリコール発生状況などについて解説します。また、実際に発生したリコール事例を抜粋し、一覧としてまとめます。本資料が貴社のPL・リコール対策やリスクマネジメントにお役に立てば幸いです。

 

* キーワード：シンガポール、リコール、消費者保護、ガイドライン、リコール事例

* 地域：シンガポール