製品改造とPL――米国の産業機械のPL判例(2014年4月1日判決)紹介(140829)
今回は「製品改造とPL」と題して、製品出荷時には装着されていた安全装置が、ユーザー側の手によって撤去(改造)されたにもかかわらず、穴掘り用の産業機械メーカーに880万ドル(約8億8,000万円)の賠償金を課されたニューヨーク州最高裁のPL判例を紹介します。
日本の裁判所なら原告敗訴というより、提訴すらしない事案となり、労災保険や傷害保険をもらって一件落着という事案ですが、米国ではそう簡単に落着しません。今回のPL情報では次のようなテーマについて、改造にかかわる判例を交えて考察したいと思います。本資料が貴社のリスクマネジメントに、いささかでもお役に立てば幸いです。
(1)本件はなぜ産業機械メーカーが敗訴したのか?
(2)米国の「製品改造」に対するPL追及法理とはどのようなものなのか?
(3)「製品改造にかかわるPL訴訟」において、このような敗訴判決を回避するためには、製品メーカーはどのような点に注意すべきなのか?
(4)米国における「製品改造にかかわるPL判例」を知りたい。
(5)日本における改造にかかわるPL判例は?
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*地域:米国、アメリカ、日本、国内