化粧品リコールとPL――美白化粧品のリコールとPL(131028)
今、世間では美白化粧品による白斑被害が大きな社会問題となっています。本号では、これを「リコール問題」、「PL問題」の観点から特集します。
PL問題は「後知恵(hindsight)」とよく言われます。事故が起きた後からは、製品メーカーは、マスコミ(世間)、有識者、所轄官庁などから「ああすればよかった」、「こうすべきだった」と色々と言われます。しかし、当事者となり、問題のただ中にいる場合、その時点、その場において、自分の判断や行動、会社という組織体の決定に問題があると気付くことはまずありません。そんなゆとりは無く、全体像を把握することも難しいためです。
今回のPL情報では、まず、一般論として「製品リコールの全体像」を把握することからはじめます。具体的には、製品の企画 ・開発段階から、リコールの決断、リコールの実施を経て、リコールの終了に至るまでの一連の流れを「リコールフロー図」(3ページ半)に整理します。次に、今話題の「美白化粧品の白斑被害に伴うリコール」について、このリコールフロー図に沿って、リコールのどの段階で、どのような問題点があったのか?をリコール対策、PL対策の観点から検討します。本資料が貴社のPL危機管理(PL クライシス・マネジメント)にお役に立てば幸いです。
以下に目次を紹介します。
I. PLの観点から見た美白化粧品リコールの問題点
1. 製品リコールのフロー図・・・2
2. 美白化粧品リコールの問題点の検討・・・5
1. 製品開発時の問題点・・・6
2. 早期発見・被害拡大にかかわる問題点・・・17
3. まとめ・・・24
*キーワード:美白化粧品、製造物責任、PL、リコール、リコールの流れ、危機管理
*地域:日本、国内