2012年食中毒統計(130621)
食品は、一般消費者にとって、最も身近で必要不可欠な製品の一つであり、日々、大量生産と消費がおこなわれています。しかし、食品には「人が口にする」「消費されるまでの時間が短い」「基本的には保存期間が短い」など、一般の工業製品とは異なる特徴もあるため、万が一、食中毒など食品にまつわる製品事故が発生した場合、被害が拡大しやすい製品群といえます。
2012年は、ノロウィルスが国内外で蔓延し、国内では過去10年間の中で2006年に次ぐ2番目に多い水準に達しました。北海道で起こった浅漬けによるO-157中毒事故では、8名の死者が出ており、これを契機に、厚生労働省において、漬物の衛生規範の見直しが実施されています。また、これに伴う損害賠償金の支払いにより、浅漬けの製造企業は倒産の危機に追い込まれている状況であり、食品企業の賠償リスクという視点でも食中毒は重要なリスク要素の一つであるといえます。
今回のPL情報では、厚生労働省が発表している食中毒統計資料に基づき、2012年に日本で発生した食中毒の状況をまとめました。食中毒の現状とリスクを把握するという点で、本資料が貴社のリスクマネジメントにお役に立てば幸いです。
*キーワード:製造物責任、PL、食中毒、食品
*地域:国内