エレベーター事故とPL――PLから見たエレベーターの誤作動事故(130329)
2006年に東京、2012年に金沢と、S社製エレベーターによる痛ましい2件の死亡事故が発生しました。東京事案では、現在、刑事訴訟と民事訴訟が進行しています。今回のPL情報では、このエレベーターの事故を「PL」という観点から、本件のエレベーター・メーカーの本部のある欧州の規格や、PL追及の世界一厳しい米国におけるS社が巻き込まれたPL訴訟例などをベースに検討を加えてみました。その結果、「製造当時の技術水準」、「より安全な代替設計」、「設計欠陥」、「ダブル・スタンダード?」などのPL関連の疑問点が生じてきました。
本件エレベーターにおけるPLから見た検討は、他の産業機械にも当てはまるケースもあろうと思われます。本資料が日本の企業の皆様のPL対策に、また、リスクマネジメントとして、いささかでもお役に立てば幸いです。
*キーワード:製造物責任、PL、PL判例、エレベーター、米国判例、欧州規格、EU指令
*地域:日本、米国、欧州