企業リスク情報誌『SAFETY EYE NEO』

No.10(2014年1月発行)再生可能エネルギー発電の動向とリスクについて――太陽光発電の次にくるもの

エネルギー(安全管理審査/再エネ)

本誌、『SAFETY EYE NEO』は、損保ジャパン日本興亜リスクマネジメント株式会社が、企業におけるリスクマネジメント実践の推進に役立てていただくことを目的に、毎回、企業を取り巻くリスクに関連するテーマを特集しています。

今回は「再生可能エネルギー発電の動向とリスクについて――太陽光発電の次にくるもの」をテーマに取り上げました。
再生可能エネルギーは、2012年7月1日より開始された再生可能エネルギーの固定価格買取制度により一気に導入が促進されました。2013年6月末時点での再生可能エネルギー発電設備の導入状況が、2013年10月4日に経済産業省・資源エネルギー庁より公表されていますが、それによると、2013年6月末までに設備認定された再生可能エネルギーの発電設備容量は2291.4万kW、発電を開始した設備は366.6万kWとなっています。このうち、設備認定容量で93.3%、発電開始容量で実に96.3%を太陽光発電が占めています。
太陽光発電に集中する理由として、リードタイムが短く他事業からも容易に参入することができること、固定価格買取制度の買取価格が高く設定されていることなどが挙げられます。ただし、再生可能エネルギーの普及には、発電供給の安定や買取金額の賦課金(電気料金に上乗せされるサーチャージ)高騰を避けるために、その他の再生可能エネルギーについてもバランスよく拡大することが望ましいと言えます。
本誌では、固定価格買取制度の開始により先行した太陽光発電に次いで、その普及に大きな期待を寄せられている風力発電を中心に、地熱発電・バイオマス発電・小水力発電についても概要とリスクを解説しました。
本誌が、再生可能エネルギーに関する情報収集、取り組みのご検討にお役に立てれば幸いです。

1. 風力発電の現状と将来展望――導入促進とリスクマネジメントについて
 1. はじめに
 2. 風力発電の大型化と技術開発
 3. 風力発電のリスクマネジメント
 4. 陸上から洋上へ
 5. 世界初の浮体式洋上発電所への挑戦
 6. おわりに
2. 風力発電に係わる諸事情
 1. はじめに
 2. 風車設置サイトの事前評価
 3. 風車に関する誤解
 4. 環境影響評価法に基づく環境アセスメント
 5. 風力発電事業における収益の予測
 6. 風況の観測と予測
 7. おわりに
3. その他の再生可能エネルギー発電(地熱・バイオマス・小水力)の動向とリスクについて
 1. はじめに
 2. 地熱発電
 3. バイオマス発電
 4. 小水力発電
 5. おわりに

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